見えないものを見るために

人生哲学 元図書館司書 図書館・情報学

自炊がはかどる楽しい毎日

コロナウイルスの自粛要請のため、在宅勤務という名前の休みがちらほら出てきた。
業界的にはむしろ仕事は増えているため、業績も上がって休みも増えて、個人的には楽しい家ライフを過ごしている。

家にいるとやることが限られてきて、一番の楽しみは食になる。と、言っても豪華どころか普通のレストランに行けない。毎日が自炊。毎日がおうちごはん。三食が自炊である。

場合によっちゃあ、けっこうキツイ。世の中のママさん方には頭が上がらない。自炊を楽しくやるには時間がかかる。

最近になってその臨界点を突破できたのか自粛が楽しくなってきた。納豆ご飯にお味噌汁、一皿分のおかずを用意していた初期から、今やガパオライス、家系ラーメン、生地からマルゲリータピザ、パテ・ド・カンパーニュ等々、暇とチャレンジする余裕がなければできない自炊がはかどるようになった。
すると、今までスーパーで選んでいた食材や調味料にもこだわりが出てくるようになる。アメリカ産より国産肉のがうまい。世の中には変わった塩がある。ジュースは果汁100%を1000mlパックで。旬の野菜を使った料理を。スーパーの刺身がうまい。
たぶん普段主婦(夫)の人たちにとっては当たり前のことなのかもしれない。しかし、キャリアルートに入ってしまい、生活を疎かにしてきた私には、何もかもが新鮮だった。

次はインテリアやフレグランスにも手をだし始めている。フランフランのお洒落雑貨に囲まれて幸せだ。

ああ、おうちって良いな。おうちに帰ろう。あたたかい布団で眠るんだろな。

コロナウイルスのおかげで人間らしい生活が強化されつつある。この豊かな暮らしは決して当たり前ではないのだからこっそりこっそり享受していきたい。(表で言ったら炎上案件だ。)

もう世の中が全てオンラインで完結する世界がいずれ来るのだろうか。そうしたら引きこもり属性はマイノリティから勝ち組になってしまうな。