見えないものを見るために

人生哲学 元図書館司書 図書館・情報学

夢か結婚か

結婚相談所で活動していた。
1ヶ月に100件以上の申し込みと、14人との見合い、結婚前提の真剣交際申し込みアリと、自分の中では僅かながらの手応えを感じた2ヶ月だった。

けれど、結婚はしなかった。正確に言うと、できなかった。

結婚相談所に高いお金を払って登録して、毎週活動していたのに、本当に結婚がしたいのかわからなかった。

ここまで結婚願望のある同年代の男がいることに内心ビビってしまったし、市場外ではこんな真面目な男はレアなのだ。なのに、結婚はできなかった…。

私は安定した仕事にもついているから金にも困っていない。このご時世に子どもは欲しくはない。男は苦手だ。女性の方が好き。もっと言うと一人が好き。結婚のメリットは世間体だと思う。あと、相手がいるという安心感。それが自分の人生を大きく変えるような決断をするほど手にいれたいものなのか、わからなくなった。



夢か結婚か。
決断は数年以内にしなくてはならない。



私には夢がある。『あしながおばさん』になることだ。この世界に存在する格差という理不尽なものを、子どもたちから打ち返すような大人になりたかった。生まれることは理不尽なことである。そこに自己決定権はなく、いきなり競争市場に放り出される。その人が持っている能力も境遇も環境も異なるのに、等しく競争することを求められるのだ。振り落とされれば「自己責任」とされる世の中に、自分の子どもを産み落とそうなんて思わない。むしろこの世界に産まれた「恵まれない」子どもたちを、人間たちを支援したいと思った。

だからこそ私は公務員になったのだ。公務員になってかつ、女性団体のNPOで資金提供をしている。(このブログでは当初見バレ再発防止から民間企業と偽ってきた。)

私はいずれ公務員を辞めたいと思っている。何故なら、私は自分の事務所を持ちたいと思っているからだ。社労士と行書のダブルスコアで、社会制度と人を繋ぐ仕事がしたい。+して実家の家業である不動産大家をしたい。不動産を増やして、若い女性のための住宅支援にあてたい。私は本当は35歳までに独立したいのだ。35歳までに母親になりたい訳ではない。婚活男は99%子どもを希望する。結婚したら子どもを期待され、母親であることを求められる。家庭を優先させることが求められる。

そう考えると、私が結婚したいのは職場の既婚率が高いから…そんな世間体からなんだと思う。

夢か結婚か。それが問題だ。