見えないものを見るために

人生哲学 元図書館司書 図書館・情報学

ホレたハレたはもういらない

年収500万円以上の未婚男性は普通じゃないらしい。

一方で年収500万円に大手がかかっている未婚女がここにいる。30歳。趣味は人生哲学。

うちは職場結婚が多いので20代で世帯年収1000万円になり得る。有休育休男女共に使い放題だ。やはりこの場は治外法権。いかに中小零細企業修羅の国かがわかる。そもそも私はドブラック企業から脱獄してきた身である。あの世界には有休もボーナスも存在しなかった…。元同僚たちよ、早くやりがい地獄から目を覚ませ~。


しかし、婚活の話である。婚活の世界で女性は経済力を重視するという。確かに女性には妊娠や出産といった弱者になってしまう期間があるので、金が重要であるのは理解できる。だから「デキル男」を希望する女性がたくさんいるのだ。

いや、でもね。私が見ている限りではね。デキル男はだいたいモラハラですよと。

見下してるぜ、女性を。結婚相手を家政婦か何かと勘違いしている。

もちろん全てを兼ね備えた人間もいるにはいる。けれど、彼らはレア中のレアなので、とっくの昔に売り切れさ。

というか、ホレたハレたはもう良いと思う。身を持って自覚した。トキメキは人を馬鹿にさせる。

それよりも生活が大事なんだよ。話し合いができる、家事分担できる、楽な自分でいられる。何より生活が大事。最終的には年収500万円以上を自分が稼げば良い。

私は、転職するまでは一日中仕事をしていたので、生活のことを考えてこなかった。ワークライフバランスというと、単に休みや自由時間の確保と理解する人がいるのでは。実際にワークライフしてみると、休むことだけではないと気がつく。今日は何を作って食べよう、健康のために筋トレしよう、インテリアを増やしてみようとか、日々の生活の向上なんだと。暮らしなんだと。ようやく理解することができたのだ。大切なのは人間的な生活なんだ。世の中の人々は生活を忘れているか、ないがしろにしてきた。生活、暮らし、衣食住。特に日本男性は家庭内から疎外されがちなので、生活にもっと目を向けるべき。孤独死、ネグレクト、早死に、生活習慣病、多いのは全部一人暮らしの男性やぞ。
だからこそワークライフなのだ。男性の家庭内進出、めちゃくちゃ大事。


しかし、私のスペック。中高名門私立、慶應卒、大企業勤務、年収約500万円、アラサー。

男だったらスペック良し? モラハラじゃん!