見えないものを見るために

人生哲学 元図書館司書 図書館・情報学

子どもを持つべきか持たざるべきか

非常に悩んでいる。何年も悩んでいることがある。

それは「子どもを持つべきか持たざるべきか」

これである。

結論として、私は子どもが欲しくない。これは自分の本当の気持ちなのだと思う。理由は、今まで自分が生きてきて苦労したことから、子どもを持つことは親のエゴだと考えているし、そもそも自分は生まれたくなかった。とにかく好きでもないのに生まれてきてしまったという悲しみがある。だから、悲しみの連鎖はなくしたい。

また、子どもは授かり物であり、必ずしも元気に生まれてくる訳でも、理想通りに育つわけでもない。不確定リスクが多い。

たとえ、命懸けで産んでとしても、キャリアの中断やワンオペ育児、名もなき家事労働が待っている可能性がある。この辺は相手次第なのであるが。

とにかく不確定要素が多く、必ず今の生活を変えなくてはならないし、女性の負担が大きすぎる。懸念点が多すぎるのだ。

私は「反出生主義」に近い。

しかしながら、明るい家庭に憧れもある。私は家族仲が悪い毒親出身なため、家庭に夢を持ってはいないが、憧れに似た感情はある。どこか夢の世界の話なのだが、どうやら本当に家族愛は存在するようなのだ。本当にあるなら実感してみたい気もする。

婚活をしていても、8割~9割の男が子どもを希望している。ロマンティックラブイデオロギー。これを受け入れられれば、次のステージに進めるはずなのに。嫌なことを受け入れても、幸せになれないですよと言われた。けれど、その言葉も100%の確率ではないのだ。

不幸な人間を新たに増やすより、今不幸な人間を幸福にする方が合理的なのではないか?という考えもある。世の中には生まれたくなかったのに生まれてしまったと考える若者が多く見受けられる。特にそうした若い女性たちを支援するNPO団体や行政組織が存在している。自分の子どもを持つよりも、今生まれてしまった若者たちを支援する方が重要なのではないか?と、私はつくづく思う。私は賛助会員なのだが、やはり仕事や社会活動中心の生活の方が自分らしいと感じる。

答えはいずれ必ず出さなくてはならない。決断しなくてはならない。もう、何もしらない「少女」のままではいられないのだ。本当は何も考えたくないし、何もしたくない。